Dancing In Blue

久々に映像作品を作りました
曲はNyolfenさん(Denryoku Label)の新アルバム "As the earth Dances"の
1曲目 "Dancing In Blue featuring Noe" です。

Nyolfenさんは、実は高校時代の部活の先輩です。
当時できなかった、コラボの願いが数年越しに叶いました。ただ、直接的なきっかけを
作ってくれたのは、VJ活動を通して知り合ったデザイナーのma_shi_さんでした。
不思議なものです。

制作自体は今年1月からスタートしたにも関わらず、
公開はつい先日。アルバムが出てから1ヶ月も経ってしまい、
電力レーベル及びBOWの方々には本当にご迷惑をおかけしました。

映像制作が好きだと公言する身でありながら、ここ数年、
1本も自分の作品を出していませんでした。(高3の冬が最後)
何度も作ろうとはしましたし、実際に制作に入ったケースもいくつかありましたが、
結局は終わりませんでした。構想が固まらない、制作に入ったけど他が忙しくなって
時間がない、データが飛んでしまった...などなど、言い訳はたくさん挙げられても、
要は作品を完成させることができない人になってしまっていたので、
数秒のVJ素材制作やソフトウェアを扱うスキルの向上に終始していました。

なので今回の(個人的な)一番の目的は、作品を完成させることでした。
アホみたいな話ですが。

言葉は悪いですが、作品の質は二の次でした。作品の質が十分でなくとも、
何も出さないまま、何のフィードバックも得ず、何の感情も生まれないままに、
また「完成しなかった」という負の経験値を積むよりは、とにかく一度完成させて
晒す、ということがしたかったのです。
ただ、Nyolfenさんの曲を相手にそこまで割り切ることができるわけもなく、
やっぱり自分のテイも気にしてしまうので、結局悩むのですが、
それくらいの意気込みで望みました。

(PV制作のにあたる姿勢としては非常に失礼ですが、完成しないのはもっと酷いと
思ったので...。一度なりかけましたが。)

悩んで、もがいて、いつも通り色々理由をつけて逃げようとするのですが、
数カ月耐えていると、ふと視界が開けるようなことが何度かありました。
その度に、一気に進行がスムーズになり、何より制作が楽しくなりました。
この体験こそが、本当に貴重でした。

結局は考え方の変化なので、言葉にするのは容易なのですが
それを過去の自分にどんなに丁寧に説明しても無意味なんだろうなあと思います。
格言とかも同じですよね。

ちなみに、惑星がバクバク波打って振動しているシーンが
悶々としていた時期に作ったもので、前半の白黒のシーンが、わりとスッキリした
頭で作ったシーンです。単純に作業時間で言うと、惑星シーンには恐らく20倍以上の
時間をかけているので前半は色々と見劣りしますが、僕は前半が好きです。

改めて思い返して、本当にやって良かった制作だったと思います。
公開後のvimeoの反応も存外に良くて、PVの役割も無事果たせたようでホッとしています。

ただ内容的な完成度には大分後悔が残るので、これを次のモチベーションにして
また何か作ろうと思います。減衰してしまわないうちに!