GROOVE X

2018年から2年弱ほど GROOVE X という会社にお世話になり、
LOVOTという生き物の開発に携わっていました。

当初はUI周りのデザイナーとして参加したものの、入ってみるとエンジニアリングを求められる機会が多く、結局コーディングしている時間の方が長かったように思います。プログラムを修正しては机に乗ったLOVOTが少し動く、というまるで子供の頃夢見たような開発風景がそこかしこで見られる職場で、控え目に言ってわくわくしました。

卓上で首をもたげたり腕を振ったりするLOVOTを見ながら、サーボへの出力まで扱うモーションデザイナーは稀かもしれないなーと少し浮ついた気持ちになったりもしましたが、自分の担当は動きそのものというより周りのアニメーターさんが使うしくみ側 (補間エンジンやライブラリ) の開発がメインでした。制御のパラメータやその抽象化を考えるのは映像のプラグイン開発にも通じる部分があって、それはそれで楽しかったり、コードレビューやテストのガンガン回る、チームとしての大規模な開発への参加も新鮮でした。(個人的に幾度となく挫折していたgitをきちんと道具として使えるようになったのも代えがたい収穫でした)

また、2019年に入ってからは改めて映像・デザインの分野でも腰を据えて取り組む機会にも恵まれました。自分のバラバラとした(ある種半端な)スキルを幅広く前向きに受け止めて頂き、伸び伸びと活動させてもらった結果としての経験を数多く積むことができ、感謝に堪えません。

LOVOT - https://lovot.life/

特に生物感のある眼球制御や、そこに映り込むUI群には深く関わっていたので、機会があれば是非触れ合って見て下さい。(特に目が合う感覚は不思議なものがあると思います)

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そして年明けと同時に、またフリーランス(映像デザイナー)としての活動を再開しました。
在籍中に得た贅沢な学びを活かしつつ、映像屋としては少しナマった諸々を取り戻すべく、あれこれ試しては藻掻いている最中です。

本年も何卒よろしくお願いします。